天安門事件
天安門広場に、確かに学生たちは集まりデモをしていたのだが、
国を倒そうなんて思っていなかった。
が、新聞の社説で国家転覆を狙っているとレッテルを貼られ、
学生たちは怒り、デモは過激になった。
各地から部隊を北京に集めた。
軍人たちは、デモを静めたいと思っていたものの
学生たちを傷つけたいとは思っていなかった。
共産党幹部は、発砲せよとは言わなかったが、各部隊に行動を起こすよう圧力をかけ、砲弾を配った。
部隊の指揮官たちは、板ばさみ状態に陥った。
一つの部隊が、空に向けて威嚇射撃。
軍に撃たれると思っていない学生たちは部隊に向かっていった。
威嚇射撃は、攻撃せよの合図になったかのようだった。
軍は学生に向けて発砲。
装甲車で学生たちを潰していった。
天安門広場は軍に制圧された。
イギリス外務局が情報をつかもうと天安門広場へ行ったときには、
片づけられ血痕が残るのみだったという。
イギリスがつかんだ情報は本国に保管されている。
世界各国は天安門事件を表向きには批判したが、
実際のところは黙認した。
中国が経済的に発展すれば自然と民主化するだろうと見ていたし、中国を追い詰めない方が得だと判断していた。
当時の主席・鄧小平は、200人の犠牲が20年の安定をもたらすと言った。
共産党の独裁を保つために学生たちを殺害したのは正しかったと
中国で言われているのを番組で見て、
政府による大量殺人は、経済的な発展のために必要だったと正当化されているのだなあと思った。
天安門事件が忘れられてしまうとしても、
共産党幹部どうしが反目しあったり、
言論の自由が狭まったり、
社会問題で人々が苦しんだりというようなことが重なったら、
同じようなデモ又は集会あるだろう。
そのときも、「殺す」というやり方で解決するんだろうか。
当時の日本も、天安門事件を強く批判しなかった。
黙認した。
天安門事件を黙認したのは、間違いだったんじゃないかと
番組を見て思った。
大量殺害をしたというマイナス面もある。
経済発展で国を豊かにし、マイナスを隠そうとしている。
・・・わたむし(妻)