無期限雇用逃れの雇い止め

東京都の安田学園が、

5年間働いてきた非常勤講師を、無期雇用転換前日に雇い止めしていたという新聞記事を読んだ。

橘学苑も、安田学園も、

学校は非常勤講師なしに成り立たないのに、

非常勤講師を使い捨てにしている。


人を物のように使い捨てにするのは、いまや当たり前なんだろうか?


数日前、ニュースで元痴漢常習者のインタビューを見た。

痴漢行為をしているとき、被害者の心情を思いやることはなく、物のように感じていたと言っていた。

人に酷いことをするとき、相手を人とは思ってなく、

壊してもよい物だと思っているらしい。

被害者が感情のある存在だと思ったら、痴漢なんてできないだろう。


痴漢という悪事をはたらく人間は、相手を思いやれない人たちだ。


学校という教育の場で、思いやりはとても大切だろう。

思いやり・愛情で生徒たちを育む場が学校だと思う。

そうであってほしいが、

実際のところ、非常勤講師は物のように使い捨てにされている。

その様子を生徒たちは、「それが当たり前だ」と受け止めていくのかもしれない。


疑問が思いうかぶ。

私立学校は国から補助金を受けている。

橘学苑も安田学園も、何の問題もなく補助金を受けているのだろうか?

何か問題があって補助金を削られていて、講師を使い捨てにせざるを得ないのだろうか?

当たり前に補助金を受け、当たり前に運営し、講師を使い捨てにして人件費を浮かせて、

お金を蓄えているのだろうか?

「あそこはブラックだ」と悪評が広まり、教員の新規雇用が思うようにできなくなる恐れはないのだろうか?

生徒が減る恐れはないのだろうか?

・・・わたむし(妻)