矛盾する気持ち

目にコロコロと異物感を感じて鏡を見ると、

白目が真っ赤。毛細血管が切れたらしい。

出血していた。


かかりつけ医で相談してみた。

胃カメラなどの検査で胃に圧力がかかった後になりやすい症状と言われた。

健康に気をつけるための検診なのに、結構体に負担がかかるのだなあ。胃カメラって。


こんな風に、体にかかる負担を気にする一方で、

真逆の気持ちも持ち上がる。


寝つきが悪く睡眠が浅い。

夜中に、我が子(もう大人)がネットゲームをしている音が聞こえてきて、

ますます睡眠の質は低下。

音が気になって眠れない、なんとかして・・と子どもに言ったが、

ただ友だちと話しているだけと、

苦痛を分かってもらえない。


だいたい、私って、苦痛を感じたときにはもう限界を超えている。

もう耐えられんというときに苦情を言う。

で、苦痛を分かってもらえないというとき、

日頃健康を気にしているはずが、

もう苦痛を感じたくない、人生を終わらせたいと思ったりする。


崖っぷちに立っているようなものだが、

今日、信号のない横断歩道を渡っていて交通事故で死ぬ自分を想像し、

想像の中で葬式まで済ませた。

現実の自分は生きているわけだけど、死んだ自分を想像したら、

不思議なことに少し落ち着いた。


危険な場所は結構あるから、

死にたければいつでも死ねるんだと思ったら、

なぜか落ちついた。

それに、がんを患って死んだりもするのだし。

今は生きているけれど、明日はどうか分からない。


「その音、どうにかしてほしい」と言って、分かってもらえなくて苦痛でも、

その苦痛を、明日は感じないかもしれん。


できれば、死ぬ以外の方法で、苦痛を減らしたいなあと思うような余裕を持てる感じになった。

ああ、そうか。

「死にたい」という内なる言葉は、

「苦痛をやわらげたい」と言い変えられるなあ。


「死にたい」という言葉が思い浮かんだら、

少し間を置いて、「苦痛なんだね」と自分で自分に言おう。


それと、いつ死んでも良いように、

身の回りを整えたりしよう。

やり残したことがないか、確かめよう。


・・・わたむし(妻)