初めての胃カメラ

胃カメラでの胃がん検診。

父親が胃がんの手術をしてから、

やっぱ、検診しとかんといかんなあと思うようになった。

でも、バリウムを飲んだときの苦しみを想像して、やる気がなくなる。

バリウム胃カメラ、どっちにするかと考え、今回は胃カメラに挑戦した。


バリウムは苦しいが、胃カメラは怖い。

どちらも嫌だ。

嫌だが、やらなきゃならない。


夫が病院を予約してくれた。私がくずくずしていたから。

そして、夫は仕事を休んで付き添ってくれた。

一人で病院へ行ったら逃げ出していたかもしれん。

胃カメラで検査してポリープなどが見つかったら組織検査をすると、前もって病院から言われていた。

検査前に、同意書にサインしたが、

「胃に穴があくかもよ」という内容に同意するのは怖かった。


処置室で点滴をしてから、上階へエレベーターで移動。

狭い部屋へ案内され、椅子にこしかけると、

紙コップに入った、どろっとした飲物を飲んだ。

次に、またまた、どろっとした薬を口の中に入れたままにするよう言われた。

飲みこまない状態で5分間我慢し、タイマーが鳴ってから飲みこんだ。

薬の効果なのか、舌がしびれていた。

そして、ピリピリと刺激的な味の薬を口内にスプレーされた。

もう口の中の感覚がない。


検査台に横になると腕や指に何かをつけられ、

口に何かをくわえさせられた。

「鎮静剤 点滴を通して注射します」と言われたところまで覚えている。

目が覚めるとベッドの布団の中。

どのくらい眠っていたか分からなかった。

寝ている間に胃カメラでの検査は終わった。


眠っていたから怖くなかったが、

その日は、ふらふらしていて、ぼんやりと過ごした。


初めての胃カメラ経験で分かったのは、鎮静剤を使うと怖くないが体に負担がかかるということ。

付き添いはありがたいと思った。

・・・わたむし(妻)