ガッツギア
炎天下の外出は辛い。
日光は眩しく、まるで電子レンジでチンされているような暑さに耐えながら
バス停へ向かって歩いた。
バス停でバスを待っていると汗がだくだくと流れ落ちるのが分かった。
風が吹くと涼しさを感じる。
汗が蒸発すると熱を奪ってくれるようだ。
バスに乗ると、冷房が効いていた。
ハンカチで汗を拭いながら、暑さから守られている安心感を感じた。
目的地の杷木まで30分。
カーテンを閉めて、できるだけ眩しい光を見ないようにした。
バッグから、ガッツギアを取りだした。
ガッツギアは、パッケージにサッカー少年のイラストが描かれていて、
運動する子ども向けと見えるゼリー飲料。
それを、初老の私が飲む。
以前、テレビで、水族館のイルカがゼリーを食べて水分補給している様子をみたことがある。
なので、私もゼリーで水分補給してみようと思い、買い置きしているガッツギアを持って出かけた。
ガッツギアは、私には甘過ぎる。
でも、十分に水分補給には役立ってくれた。
空になった容器はぺちゃんこ。荷物にならないところが便利。
帰りにバスを待っている間にもガッツギアを飲んだ。
やっぱり、甘かった。
甘さ抑えめのグレープフルーツ味のガッツギアがあったらいいなあ。
まあ良いか。
空になったガッツギアの容器を二つ持ち帰った。
・・・わたむし(妻)