辰巳渚さん

「捨てる技術」の著者として記憶している辰巳渚さんが、

大型バイクでのツーリング中、交通事故で亡くなったという記事を読み、

胸に小さな穴が開いたような感覚になった。

収納術ではなく、物を適量に減らすという私にとって役に立つ内容の本が「捨てる技術」だった。


「捨てる技術」を読んでしばらくしてから、辰巳渚さんが離婚したと聞いた。

その事情を知らないが、当時の辰巳渚さんは、和服姿が似合う和風の雰囲気の人だった。


最近、女性向けの雑誌で知った辰巳渚さんは、髪を短くした活発な雰囲気だった。

再婚したことも雑誌で知り、お掃除ロボットを活用していると語っていたのも意外だった。

辰巳さん、変わったなあと驚いたのだった。


そして、辰巳さん死去の記事をネットと新聞で読み、

再び驚いた。

辰巳さんが乗る大型バイクが軽自動車と正面衝突したと書かれているのを読み、

辰巳さんが大型バイクを運転する姿を想像した。

和服を着る辰巳さんは、大型バイクの運転も楽しんでいたのかと

楽しみ方の幅の広さに驚いた。

そして、「辰巳渚」は本名でないことにも驚いた。


「辰巳さん、変わったなあ」と私は驚いていたが、

元々、私は辰巳さんの「一点」だけを知っていただけで、

辰巳さんという人を知っていたわけではないと思い直した。

今は、「人って分からないものだなあ」と思う。


それにしても、52歳で亡くなるなんて、

早すぎるよ。

辰巳さんがやってた「家事塾」はどうなる?

52才で、自分の死後を考えてはいなかったんじゃ?

誰かが「家事塾」を引き継ぐ?

・・・わたむし(妻)