残念な人が普通の人
いろいろと仕事の尻拭いをしてやらなくてはならないことがあったが、
相手から「迷惑かけました」などの謝罪もないと夫ががっかりしていた。
夫は、「すみませんでした」「ありがとう」などのお礼や挨拶をするのが当たり前だと思っている。
社会人としては、それが当たり前だと誰もが言うだろう。
けれども、その「当たり前」がない人もいるという現実を受け入れないと、
その人と意見交換したり、要望を伝えたりするのは難しいと思う。
私は、以前、教育関係の仕事をしていた。
子どもや保護者を相手に仕事をしていたわけだけど、
「すみませんでした」とか、「ありがとう」と言う人の方が少数。
「教えてくれてありがとう」と言う人は、すごく素晴らしい人。
大抵の人が、言われたくないことを指摘されたら嫌な顔をするし、
抵抗もする。
言葉を無視されたり、ドタキャンされたりする。
陰で悪口を言われたりもする。
相手のために尽くしても感謝を求めないと心に決めていても、
「残念だな」と思うし、教える方が心折れそうになったりもする。
「迷惑かけました」とか「すみませんでした」などの言葉がなくても、
言える人の方が少ないのだから、それで相手を責めるのは責めすぎなんじゃないかなと
夫の話を聞いて思った。
それに、困っている人は、助けてもらって当たり前と思ってる場合も少なくない。
助けてもらって当たり前なら、助けてもらっても感謝しない。
なので、「ありがとう」とか、「すみませんでした」と言える人は、
素晴らしいとも言える。
・・・わたむし(妻)