私は悪質クレーマー??
NHKのニュースで、クレーム対応に心が折れて辞める従業員が多いという内容があった。
ある労働組合でアンケートをとったところ、従業員の多くが暴言を吐いたり、土下座を強要したりする悪質なクレーマーに対応したことがあるとのこと。
この問題に関係ある人事管理者や専門家がインタビューを受けていた。
インタビューを受けていた人事管理者が言うには、スーパーのベテランパートがクレームをつけられて、心労が重なって辞めるなどで人手不足に直面しているという。
専門家は、「お客様は神様」という時代は終わったと言っていた。定年を迎えた人が、社会とつながりたい思いからクレーマーになる場合があるとも言っていた。
心がチクチクするようなニュースだった。
私は、クレーマーと言われる方の立場でニュースを見たから、責められているような気持ちになった。
お店で嫌なことがあったら、溜めこまないように苦情を言うようにしている。
土下座をさせるような酷いことをしたことはないが、許せないなあと思って声が大きくなったことはある。
大きい声が出てしまったのは、以前住んでいたところの市民プールでのことだ。
市民プールを作るにあたって、市は民間で働いていた水泳関係者を勧誘し嘱託職員として採用した。
が、市民プールを含む体育施設は民間の会社が運営することになり、職員は総入れ替えになった。
そうなってしまうのを恐れた私は、市役所に何回も問い合わせ、市議会議員にも尋ねた。
関係の役所に文書で問い合わせたりもした。
恐れていたように、職員は総入れ替え。皆、水泳と関係ない仕事へ転職。
私はプールの職員たちを騙したんじゃないのとクレームを入れた。
多分、私の声はすごく大きかったと思う。
NHKのニュースを見たとき、私も悪質クレーマーと同じと言われているような気がした。
あのとき、激怒して苦情言ったから。
豊田議員のように「このはげー」とは言わなかったが、「違うでしょ」とは言ったと思う。
心がチクチクするようなニュースだった。
私は、許せないなあと思うことを大きな声で何度も告げた「悪質クレーマー」だ。
もしかしたら、ブラックリストに載っているかもしれん。
思い出すと、フツフツと怒りが湧き上がってくるようだ。
「このはげー」とは言わなかったが、「スタッフのみんなを、騙したんですね」と私は言った。
そのプールを利用していた頃、水泳が好きなのにその問題を思い起こすと気が重くなった。
今では、引っ越して、そのプールを利用しなくなり、
水泳も病めてしまった。
その問題から離れてたんだと私は思っていたが、クレーマーについてのニュースを見て心がチクチクしたということは、
問題から離れただけで、問題はまだ残っているということだろう。
・・・わたむし(妻)