桃のアイスティー

スーパーで買い物していると、桃の甘い香りにひきつけられ、

つい一個買ってしまった。


どうやって食べようか。


桃と言えば、なぜか思い浮かぶのが「限りなく透明に近いブルー」という小説。

村上龍が書いた小説。

芥川賞だったかな?受賞した。


どんな内容か知らず、美しいタイトルだからと読んでみたが、

読んでしまったことを後悔する内容だった。

若い頃の読書の失敗。


限りなく透明に近いブルー」の中に、桃を食べる場面があった。

桃は好きだが、桃を見ると自動的に「限りなく透明に近いブルー」を思い出して嫌な気持ちになる。


タイトルと中身が違いすぎるだろ・・という怒りが湧く。

けれども、美味しい桃に罪はない。

小説にも罪はない。

これ、やばい小説だなと思ったのに読み止めなかった自分に腹が立つ。



ところで、買ってきた桃。

皮をむいてサクサクと包丁で切り、ガラス製のボトルに入れた。

そこに水を注ぎ、スーパーで買った安いアールグレイ紅茶のパックを浸した。

一晩置いたら、桃の香りのする美味しい紅茶になった。


やっぱり桃は美味しいな。


・・・わたむし(妻)