長崎市の土砂崩れのニュース

長崎市の土砂崩れのニュースを見た。

崖のような急な坂に家が密集していて、エアコンが崩れた地面にぶら下がるように落ちていた。その下の家は地面ごと動き、その屋根は隣の家の屋根に重なっていた。

単なる土砂崩れではなく、家がドミノ倒しになっていた。

坂が多い長崎市


小学校で働いていた頃、何度か修学旅行について行った。斜面に家が立ち並ぶ様子は珍しいと思い記憶しているのだが、私のその思い方を職員会議で批判された記憶もある。

卒業式で卒業生が読み上げる呼びかけの文面を作るとき、修学旅行の思い出として、坂道の多さや坂に建った家々を見た思い出としての一文を入れてはどうかと私は提案したのだが、長崎出身の先生が怒った。長崎市ならではの風景として坂道を語ったことが良くなかったのか、どうなのか分からないが・・・。

みんなの前で叱られてしまったような状況になり、私は、すみませんでした・・と言った。

あの時、何がそんなに怒らせたのか分からないが、長崎市の映像を見ると、その時のことが思い浮かんで体がこわばる。

最近のテレビ番組では、ゴミ収集の様子や石段、またエレベーターなどが紹介されている。今だったら、私は怒鳴られないんだろう。

長崎の人に坂道について話したら怒鳴られる。それは怖いという思いが染みついていたが、少し和らいだこの頃だが、土砂崩れのニュースを見て、やはり厳しい環境だなと思った。


それにしても、若い頃の記憶って苦いものばかりだ。


・・・わたむし(妻)