蜩ノ記

不義密通の罪で10年後に切腹する身の上の武士を役所広司が演じた。

一日一日を大切に生きていくという姿勢が家族にも浸透している。


この武士は、人格的に優れた人物であり、そのような罪を犯してはいないんだけど、藩を守るために犠牲になる。

潔く命を差し出すのが美しいことなのかな?

良い人が死ななくてはならないなんて、おかしな話だと思った。


真実を究明するミステリーかと思ったが、真実が分かったのに役所広司演じる武士の命は救われない。

組織を維持するには、自ら進んで犠牲になる人が必要なのか?

死の恐怖を感じない人が必要なのか?

さわやかに死んでいく武士って、なんか怖いと思った。




・・・わたむし(妻)