ヒアアフター

フランスでニュースキャスターとして活躍するマリー。インドネシア津波に遭い臨死体験をする。

霊能力者として稼いでいた時期があるが、今は能力を使わずにひっそり生活しているジョージ。

麻薬中毒の母親を双子の兄と一緒に庇うが、交通事故で兄を失い母親とも別れて暮らすようになったマーカス。

バラバラの三人のストーリーが細切れに展開される。

ジョージは、自分の能力を疎ましく思っていて、能力のせいで人と親密になれなくて困っている。

マリーは臨死体験について本に書いたため、ニュースキャスターとして働けなくなり、恋人にも裏切られてしまう。

マーカスは里親に心を開かず、死んだ兄にコンタクトしようと霊能者巡りをするがみんな偽物。


三人とも孤独。

話の結末では、三人が巡り合いハッピーエンド。

マーカスは、本物の霊能者ジョージに会えるし、死んだらどうなるんだろうと疑問を抱えているマリーもジョージに会える。ジョージは、能力を呪わなくて済むようになる。

バラバラのパズルがうまく組み合わされるような結末だった。


ストーリーに関係ないことだけど、麻薬中毒の母親を庇おうとして、マーカスと兄のジェイソンが部屋を片付けるところが印象に残っている。母親がダメダメでも、子どもたちは生きる力を身に着けている。結構賢い。

霊能力を疎んじ、自己否定しているジョージであるが、好きな作家がいるし、料理教室にも通って生活を楽しもうとしている。部屋も整理整頓されている。

ニュースキャスターとしてのリッチな生活から転落してもなお、本を出版できるマリー。

主人たちは、ダメダメな人たちじゃなくて、ちゃんとしている。

麻薬中毒の母親も、依存症から回復するために施設に入る。立ち直ろうとしているし、子どもを愛している。

人生うまくいかないことが多いけど、良いこともあるさと言ってるような映画だと思った。


・・・わたむし(妻)