タロウの骨壺

昨日、実家へ行ってきた。

地震の影響がないかと気になっていたが、家そのものは大丈夫だった。母は揺れで気持ちが悪くなったそうだ。

ものすごく怖かったようだ。


犬のタロウが死んだことを話題にすると、いろいろと話してくれた。

缶詰のフードを手のひらにのせて口元へもっていくと食べた・・・数種類の缶詰めを買った中で、牛肉を食べた・・・野菜入りは食べなかった・・・亡くなる日には、水さえも吐くようになった・・・朝に様子を見ると生きていたが、昼頃様子が変だと気づいた・・・死んでいると分かり、ペット葬儀屋に連絡し来てもらった・・・火葬代は23,000円・・・電気で焼いた・・・しばらくタロウの骨を家に置いておきたい・・・人間の骨と同じような感じだった・・・悲しくて涙が流れた・・・等など。

母親は、タロウについて話し、父親は話さないが神棚や仏壇で深く頭を下げてお参りしていた。あまり信心深くない父親が神仏にお参りする様子を見て、深く悲しんでいるのだと思った。


帰りに、犬のヤンを見に行った。ヤンはタロウと仲良しだった。年齢も同じくらい。農地の中にある鯉の養殖池にいる。ヤンは足が弱っているみたいだったが、元気そうだった。


足が弱って動きにくくなり、食べられなくなって衰弱する。これが老衰であるなら、老衰は楽な死に方ではないと思った。苦しいに違いない。

普段、死についてあまり考えないけど、身近な存在が亡くなってしまうと、自分と重ねてしまう。

実家の両親は、悲しいだけでなく、自分の死についても考えているのかもしれないと思った。



そういえば、「ペットセメタリー」というホラー映画があったなぁ。

ペットの死を悲しむ少年と家族が、ペットを生き返らせるんだけど、生き返った魂は別の物・・・という始まり方だった。結末は覚えていない。


・・・わたむし(妻)