映画「ビリギャル」

夫と一緒に「ビリギャル」を見た。

夫は、「とても面白かった」と言っていた。

私は途中で見るのを止めた。夫に共感できなくて少し寂しかった。


主人公が友だちと夜通しカラオケ等で遊んで朝帰りし、タバコなどの問題行動もあって学校の先生から厳しく注意されるが、友だちを貶されて反発する。

大学にエスカレーター式に入学できるはずだったが、停学処分を受けた主人公は内部進学を諦めて受験勉強をするため学習塾に入る。この映画は、学習塾での学びが中心で、学校とは、主人公を傷つけるものとして描かれていた。

塾での指導で勉強を頑張る主人公は、寝る時間を惜しんで頑張るが、学校では居眠りをする。母親は学校に呼び出されるのだが、「この子は今頑張っているんです。学校で眠らなかったらいつ眠るのでしょう・・・」と居眠りを認めてほしいと担任にお願いする。

この場面で、私はス~っと冷めてしまった。



授業を軽んじられたら、教師としては無力感を味わうだろう。堂々と授業で居眠りする主人公の様子には怒りを感じた。

大学に進学するには、高校を卒業しなくてはならない。が、主人公と母親にとって、卒業は与えられるべき権利なんだろうと思った。

そんなに学校が嫌なら退学して高卒認定試験を受ければ良いではないか。塾の勉強が第一番で学校の授業はどうでもよいのであれば、卒業資格は自力で獲得すれは良いのではないかと思うと、映画に共感できなくなってしまった。

あれこれ考えずに「面白い」と思えば良いのかもしれないが・・・。私の心が狭いのかもしれない。

・・・わたむし(妻)