クリスマスイブなのに・・・
西鉄電車に乗ると、いつもと違っていた。
確かに電車は遅れているようで、西鉄二日市駅ではいつもと違う運行状況だった。
二日市から下り列車が発車したときに、次の下り列車がドアを開き、またそこへゆっくりと下り列車が近づいてきた。
同じ時刻に三つ、数珠繋ぎだ。
上り列車も遅れているのに下りまでも遅れていた。
いったいどうしたのかと驚いた。
人身事故じゃないといいなと思っていると、濃霧のための遅れと車内アナウンスで知ってホッとした。
ああ良かった。事故じゃない・・と思うと、二週間前のニュースが脳裏に浮かんだ。
黄色い一両編成の日田行きの列車が高校一年生をはねた事故だ。自殺らしいと言われていた。
どうしてこのニュースを思い出したか自分でも分からない。
そういえば、今日は12月24日。大抵の学校が終業式なんだな。
帰宅してテレビをつけると、子どもの自殺のニュースが流れていた。
クリスマスイブなのに、冬休みになるというのに・・・。
辛いニュースが多いなぁ。
終業式の途中で気分が悪くなった女子生徒が退席して、なぜに飛び降りなくてはならなかったのか?
中三なら、12月には私立高校の願書を出したばかりなのではないか。1月には入試だろう。
希望と不安が同居する時期だとは思うけど、何があったんだろう。
常々思う。絶望したとしても、破壊的な行動をしなくて済むように気をつけなくてはならないと。
投げださないようにと。
それに、前が見えなくなったら、むやみに進まないで見えるようになるまで止まれば良いんだよね。
「五里霧中」を辞書で引いてみた。
「深い霧に包まれ、方角が分からない意から、どうしたら良いか迷って見通しが立たないこと」とあった。
霧が晴れるまで待てば良かろう。むやみに動かなくて良いだろう。
助けを呼んでも良いだろう。善意の人がいるはずだ。
・・・わたむし(妻)