超高速 参勤交代  子どもに見せてはいけない

佐々木蔵ノ介が藩主を演じている。

この殿様は民を思う優しい人だ。



藩が金山で金が取れなかったと幕府に報告したところ、本当は採取されていたのではないかと疑われ、

急遽、参勤するよう命じられる。

参勤交代の様子はコミカルで結構笑える。ハッピーエンドになるだろうと安心して見ていたところ、思っても見なかったショッキングな場面が挟み込まれていた。

参勤交代の経費を浮かせるために、最小の人数で江戸へ向かうのだが、殿様だけ単身で馬に乗り江戸へ向かう途中、宿場で折檻を受ける女郎を助ける。

この女郎を深キョンが演じている。

女郎の身の上話がとても過酷。

女郎屋へ売られてくる途中、女郎屋の男に手ごめにされてしまうのだが、逃げだしたら妹が売られてしまうと思い、深キョン演じる女郎は我慢する。

この場面が再現されていた。女郎の子供時代をお役の女の子が演じている。手ごめにされる様子が再現されている。



この役を演じるために、子役の女の子はオーディションを受けたのだろうか?

どんな役なのか分かって演じたのだろうか?

映画は楽しく笑えるものだったが、子どもが性的に虐待される場面が棘のように刺さっているみたいに痛々しい。


大人の女性が裸になるようなお色気シーンはないが、幼女が性的虐待をうけるというとんでもなく破壊的なシーンがあり、とてもショックだ。

全体的に笑いを意識した脚本だったと思う。

忍びが「死して屍拾う者なし」と言うのが、私には面白かった。

「死して屍拾う者なし」は、「大江戸捜査網」の決まり文句だからだ。

パロディなのか?


家老が井戸に落ちて、落ち武者の亡霊のような痛ましい姿になってしまうところや、壊れかけたつり橋を渡る様子はとてもコミカル。笑える。

なのに、幼女レイプシーンが笑いを私から奪ってしまった。

この映画の監督は、レイプシーンさえも笑う人なのかと思った。駄目だめだ。

・・・わたむし(妻)