精神科医が考えた 忙しすぎる人のための「開き直り」の片づけ術  奥田弘美

精神科医が考えた 忙しすぎる人のための 開き直りの片づけ術」 奥田弘美著 


物を持たない主義のミニマリストを批判する人が結構いるようだとネットの書き込みから思った。では、図書館の家事本ではどうかと探してみると、批判本があった。

それが、「忙しすぎる人のための開き直りの片づけ術」。

決して片づけなくていいと言っているのではないが、断捨離などの片づけビジネスを批判している。

片づけられない人はダメ人間だとか、整理整頓ができない人は能力が低いというような決めつけについて、手厳しく批判している。

片づけをすると運気が上がると言う片づけビジネスも手厳しく批判されている。


片づけをするために家族に優しく接することができないなら、片づけても幸せにはなれないだろう。

「こうあるべき」という理想を家族に押しつけたり、他人に「キレイね」「ステキね」と言われるのを目的にしていたりするのは、良くないよね・・・と言われているんだなぁと思いながら読んだ。

この本によると、清潔・安全、物の場所が把握しやすい状態であればOK。テレビドラマやCMで見るような生活感のない部屋を目指さなくてもOK。お片付け洗脳から自由になったらOK。自己嫌悪に陥る必要はないということ。

認知行動療法の本を読んでいるような感じがした。

片づけが上手くできないから不幸だと思い悩む必要はないよね。「こうあるべき」という重圧は、マスコミが作っているのだななあ。


・・・わたむし(妻)