防犯カメラ
大阪で起きた中学一年生2人が殺害された事件の加害者逮捕では、街中や家庭の防犯カメラの映像が決め手になったと聞いた。
で、妙な動きをしている人や車があったら、
「何をしようというの?」「変な人がいるって通報しましたよ」みたいに、話しかけてくれたらいいのにな。
深夜徘徊している子どもには、「帰りましょう」と言ってほしい。
そこまでしてくれたら「防犯カメラ」と呼ぼう。
残念なことに、今、防犯カメラと呼ばれているものは、「カメラ」なんだ。
ただ、記録するだけだ。
犯罪が起きた後に、「証拠」として残る映像を記録する機械だ。
人間は、自分の思うように他人を支配しようとしたり、思うようにならないと「いなくなればいいのに」と悪意を向けたりする。
悪意の最も強いものが、殺意だろう。強い意識であるはずなのに、殺意を自覚する人はあんまりいないみたい。
「傷つけてやる」「いなくなればいいのに」という意識が殺意の表れであると意識できれば、殺人事件は減るだろう。
カメラには、形のない「殺意」は映らない。ただ、妙な動きをするものが映るだけだ。
機械に意識は映らない。
加害者は、「車の同乗者が殴って死なせた」と言い、それ以上は事件について話さないとニュースで知った。
同乗者は、映っていないそうだ。同乗者は、「やばい」と言って伏せていたんだろうか。
同乗者という別人格を持っていたんだろうか。
悪いことは別人格がしたと思っているとしたら、また、犯行時の記憶がないとしたら、責任能力なしと言われるのか?
昔々、おとぎ話のように鬼がいると信じられていたそうだ。御伽草子だったかな、昔話には鬼が登場。鬼は、とても人間ではできないような不思議なことや酷いことをする。
鬼に唾をかけられてしまった人は透明人間になってしまうという話があった。鬼が女性を犯すという話、鬼が男を食べようとする話。酷いことをする人間とは言わずに、「鬼」と呼んでいるのかと思った。
鬼は罪を認めて反省したり、償ったりするのだろうか?
カメラに映る人間は、酷いことをするようには見えない。普通の人に見える。加害者のフェイスブックがテレビで紹介されていたが、美味しい物や観光地を紹介し、被災地の復興を願う気持ちが綴られていたりして、あんな酷い事件とは無関係に見える。鬼には見えない。
フェイスブックで自分の車を紹介していたそうだが、その車と防犯カメラに映った車が一致するのだから、やはり、彼が鬼畜のような酷いことをしたという証拠になるのかな。
・・・わたむし(妻)