雨の日の悪路

筑紫野のバス停で高速バスを降りると、大粒の雨がバシバシと体を叩くように降っていた。

バッグから折り畳み傘を取り出して傘を広げた。

傘はあまり役に立たなかった。

高速バスのバス停から下道に降りて、地下道を通っていくと、出口にはごうごうと茶色い水が流れ落ちてきていて、

どうしても、その滝のような水を避けては通れない。

何なんだ、これは・・・と心の中で叫び、怒りをこらえながら通った。

滝のような流れを傘で受けたためか、傘の真ん中から水が浸みて頭が濡れ、体も濡れた。足元は川みたいだった。

まさか、地面に流れる水を頭から浴びることになるなんて・・・酷い通路め。


水をかぶらずに通れる道をみつけなくては・・・。

筑紫野で高速バスの乗り降りをする人は、どんな道を通っているんだろう。

私はまだ、道を一つしか知らない。

・・・わたむし(妻)