いじめを扇動する人は手を下さない

子どもの職場にはいくつかのグループがあり、陰で悪口を言うようないじめがあると聞いた。

グループ同士で対立しているのか、個人が嫌がらせを受けているのかどうかまでは分からない。

私は、親として、自分の子どもが苛めの加害者になるのを防ぎたくて、数か月前に忠告した。

悪口を聞いて、悪口を言われている人に何か問題があるとしても、その人に意地悪をしないようにと私は言った。


グループを作ってその中心にいる人は、悪口は言っても、実際には悪口だけに留めていることがあるのだ。いじめの手を下すのは、中心人物ではなく、中心人物に気に入られようとする人だったりする。

実際にいじめを問題追求されたときに、中心人物は「自分は何もしていない」「知らない」と言う。

他人を動かしていじめをしておいて、平然と「自分は何もしていない」と言うような腹黒い人間がいるのだと子どもに忠告した。

「その人に問題がある、嫌だなと思ったとしても、そう思うだけに留めて意地悪をしないように」


他人に憎しみをたきつけて、人が痛めつけられているのを見て喜んでいるような他人の痛みを知らない人が、残念なことにこの世には居る。

そんな人に煽られて、いじめをしないで欲しい。



学校では、教師が生徒に辛く当たることがある。生徒の問題について、解決しようとするのではなく、罰を与えようとするのだ。

罰を与える様子を、生徒たちは見ている。そして、皆が罰を与える。困り事を抱えている生徒からは、教師からも学校仲間からもいじめられていると見えるに違いない。

指導が問題解決につながるかどうか判断できない教師は、集団の中心人物としていじめを扇動してしまう。とても恐ろしいことだ。



・・・わたむし(妻)