床掃除に米ぬかを

スーパーにコイン精米所があり、精米でできた米ぬかは精米所の裏に大きなホースを伝って飛ばされ、「ぬかハウス」と名付けられた電話ボックス大の箱部屋に蓄えられている。

「ぬかハウス」には、「ご自由にどうぞ」と書かれている。

ずっと気になりながらも、「ぬかハウス」の中を見ないで素通りしてきたが、昨日、とうとう、「ぬかハウス」のドアを開けた。

そして、香ばしいぬかの匂いを嗅ぎ、ビニール袋にぬかを入れた。ぬかをいただいたよ。

この無料のぬかを何に使おうか。まずは、床掃除に使う。

ネットの情報によると、米ぬかを布で包んで、米ぬかが飛び出ないように縛る。これがぬか袋。これで床をこすると、

汚れが落ちてつやも出るそうだ。


試してみた。

古着を切って作ったウエスの中央に米ぬかを一掴み置いて、大きめのテルテル坊主みたいに輪ゴムで縛った。

私は、この「米ぬか坊主」で円を描くように床を擦った。モップで拭くのと違って、這いつくばって床を見ながらの作業だから、いろいろと汚れが見える。さっき掃いたのに髪の毛や埃が見える。「米ぬか坊主」はみるみる汚れを引き付けていった。

きっとこのときの私の目つきは、汚れを睨み付けるような嫌な目つきに違いない。

が、私の集中力は短い。長くて5分。

5分という短時間であっても、汚れを睨み付けて擦っていけば床につやが出るだろう。


米ぬかの効果を出すには、コツコツと作業する根気が要るようだ。


・・・わたむし(妻)