年金制度を心配する人たち

昨夜、テレビで、映画「寄生獣」を見た。その中での東出昌大さんの演技は、まさに人間の中に別の生き物がいるような表情に見えて、演技力あるのだなぁと感心した。

口元だけでの笑顔が不気味だった。


それを見ていた娘が、「あんな風に笑顔でしゃべる人、怖いっちゃんね」と言った。私は、あれは気持ちの悪さを演じているのだから怖いんだよと思ったが、どうもそういう意味ではなさそうだった。

後から、娘がその意味を言った。

アルバイト先で先輩たちにいじられたらしい。先輩たちは、多くが年配の世代という。若者が少ない職場のようだ。

先輩たちは笑顔で年金についておしゃべりをしていたらしいのだが、若者があまり働かないせいで年金制度が揺らいでいるという若者批判があったという。みんなは笑っていたが、娘は若者代表が非難されているような気持ちになったみたい。無意識の悪意が混じった雑談と言えるかもしれない。「○○のせいで・・」と悪人を仕立てて会話すると、気晴らしにはなるんだろうけど、誰かが傷つく。傷つけても構わないという攻撃性を含んだ会話で娘が傷つきを感じたということなんだな。

私、気持ち悪いオバサンは、年配の人たちに思う。敵意や悪意を若者に向けても暮らしは良くならないよと。


・・・わたむし(妻)