目的は何?
小学5年生の男の子が自宅の近くで何者かに殺害された事件についてのニュースで
「複数の刃物が使われた」と聞き、犯人の目的は何なのかと考えてしまい、頭の片隅に眠っていた小さな記憶が甦った。
もしかしたら思い違いかもしれないけれど、
甦った記憶は、数年前に参加した古文書を読む学習会の内容だ。
学習会では、久留米藩の牢番の記録を読んだ。
読んだ内容は覚えてない。
その学習会で語られたことを思い出した。
斬首という刑に服す人が、斬首される前に牢獄で病死した場合、
死んでもなお首が切られたという内容。
それと、死体は日本刀の試し切りに使われたという内容。
罪人の首を切るときには日本刀が使われたはずだ。
人間の体で試し切りをするってことは、日本刀と言う物は、人を着るための道具だということ。
剣道には、「ツキ」という技がある。
喉元を付く技だ。私の記憶では、中学では禁止されていた難しくて危険な技だ。
想像するだけでゾッとする。その技が決まっても外れてもとても苦しそうだ。
日本刀は、今は美術品として鑑賞されているけれど、
本来は、人を傷つける目的で作られているのだと思う。
日本刀だけでなく、様々な刃物が鑑賞用にコレクションされているだろう。
人は、どんな気持ちで刃物を見るのだろう。
美しいと思って見るだけなら平和だけど、
試しに何かを切ってみたい・・とか、威力を知りたい・・などと思う人がいるなら怖いと思う。
小学5年の男の子を殺した犯人は、何のために複数の刃物で襲ったのだろう?
試し切りが目的か?
こんな風に想像してしまう自分も怖い。
・・・わたむし(妻)