長岩城史跡案内所(54)

長岩城史跡案内所を訪問し、平川館長からお話を伺ってきた。
 
今日のお話では、うきは市の問題を指摘されていた。
 
 
長岩城史跡案内所を訪問した人の中に、「長岩生活環境保全林」についてのパンフレットが欲しいという方がいたそうだ。
 
平川館長は、パンフレットを希望する人に渡せないものかと市に問い合わせたが、
 
「ない」という返事だったという。
 
 
しかし、「ない」という返事は、とりあえずのいい加減なものだった。なぜなら、平川館長は、環境保全林を巡る趣味を持つ方から、旧浮羽町時代に作られたパンフレットを見せられたからだ。
 
 
私と夫は、今日、そのコピーを見せてもらった。
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それには「岩場が木々の間に露出しね長岩の奇岩して有名な景観の森林。県の森林浴百選にも選ばれ、紅葉の季節も人気です。域内には長岩城跡も残されています」と書かれていて、
 
森林を巡る木道の写真が載っている。
 
 
私と夫は、この木道を歩いてみたことがあった。
 
整備不良で危険だと感じたのだった。
 
せっかく作った物を放置するなんて良くないねと会話したのを思い出した。
 
 
そして、旧浮羽町教育委員会で働いていた頃、長岩城が公園として整備されたと言う話を聞いたことがあったのも思い出した。
 
姫治小学校の校歌には、長岩城・将軍岩が歌われているし、小学3年の社会科では地域を知るという学習内容があるのだから、長岩城が放置されているのはおかしなことだ。
 
 
平川館長が撮影した写真では、長岩城の木道周辺は雑草や雑木が生えて、人が立ち入る場ではなくなっていると見て取れた。
 
パンフレットがないばかりか、場所そのものが粗末に扱われ、忘れ去られたような寂しい場所になっている。
 
平川館長は、行政訴訟の準備をしつつね長岩生活環境保全林の整備とパンフレット作成を市に要望したそうだ。
 
9月26日付の市からの回答書を読ませてもらった。行政訴訟にはならない模様だ。
 
・来年度の予算でパンフレットを印刷すること。
・今年度に遊歩道を中心とした整備を行うこと。
・学校、PTA、子ども会等に呼びかけて、長岩公園の利用を促進すること。
 
3点が、市長名で書かれていた。
 
平川館長が書いた要望書に対して、行政が誠実に向き合ってほしいものだ。
 
 
パンフレットはない・・・と不誠実な回答をしていたのを、「整備」という実行動で挽回してもらいたいと思った。
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・・・わたむし(妻)