くだんのはは・・・ミーノータウロス

ミノタウロス」という言葉が見られる小説を読んだ。
 
小松左京の「くだんのはは」。
 
第二次世界対戦の時代の設定の話。
 
この話に出てくる「ミノタウロス」は女の子。大切に育てられているが、
 
お屋敷の中にいて、家族以外の人間とは会わない。
 
いつも泣いている。
 
この女の子は、殺されはしないけれども、ハッピーエンドではない。
 
「くだん」とは、漢字では「件」と書く。にんべんに牛と書いて「件」。
 
家の繁栄の陰で犠牲になる人がいるという話だと思った。
 
悲しい話です。
 
 
・・・わたむし(妻)