一緒に働く人へのいじめ・・・パワハラ

読売新聞では、子ども向けに時事用語を解説している。

パワーハラスメント」については、

「パワー」は「力」、「ハラスメント」は「苦しませる」と訳し、

「会社などで一緒に働いている人を、自分の立場を悪用していじめたり、嫌がらせをしたりすることを指すんだ」と説明していた。



厚生労働省の作業部会がパワハラの類型を示している。

①暴行など「身体的な攻撃」

②暴言など「精神的な攻撃」

③無視など「人間関係からの切り離し」

④実行不可能な仕事の強制など「過大な要求」

⑤能力とかけ離れた難易度の低い仕事を命じるなど「過小な要求」

⑥私的なことに過度に立ち入る「個の侵害」


上司から部下へのものだけでなく、

年上の部下や高い技能を持つ部下から上司への嫌がらせもあるという。




無視されるのは自分にも悪い所があるからではないか・・と思わなくても良いのだと

冷静に考えたらよいのだな。




先日、「ハラスメントは連鎖する『しつけ』『教育』という呪縛」安富歩・本條晴一郎 光文社新書・・という本を読んだ。

相手が悪意を持っているのに、それを見てはいけないという状況に陥ると

針の入った真綿で首を絞められているような状況になる。

「痛い」しかし、針が入っていると言ってはならない。

「私が針を入れるような人間だというのか。」と言われたら、

「いいえ」と言うしかない。

すると、針を取り除いてもらえず、痛みを我慢しなくてはならない。

「痛い」「止めてくれ」と言うと、

「これは、あなたの為を思ってしていることだ。」とか

「誰だって我慢しているのだ」と言われ

止めてもらえない。


この本では、ハラスメントのお話として「星の王子さま」が紹介されている。

星の王子さま」は、自殺に追い込まれるハラスメント被害者の物語だそうだ。