非正規公務員

昨日、NHK福岡「報道ドドド」で非正規公務員が特集されていた。

九州は、日本の中で公務員の非正規率が高いそうだ。


それは肌で感じることだ。

非正規公務員がいなかったら行政は立ち行かないだろう。

しかし、非正規公務員の待遇は不安定。


北九州市で、児童虐待についての相談員をしていた非正規の女性が、

職場でパワハラをうけて自殺した例も紹介されていた。

自殺した女性は、「給料分働け」と貶されていたそうだ。


そもそも、その給料が安い。

「報道ドドド」によると、

嘱託職員の給料が15万円。

専門職で15万円なんて、安すぎる。


とここまで書き、揺れを感じた。

また、地震らしい。


極端な考えで言うならば・・・

正規職員が非正規職員を「給料分働け」などとイジメるんなら、

最初から、正規職員だけでその業務を行い、

非正規職員を募集しなきゃ良いと思う。


図書館がないと、私は困るけれど、

図書館で働く人たちのほとんとが非正規職員なんだと思うと、

申し訳ない気がする。

3年や5年で雇い止めにしないで、

長く働けるようになれば良いのになあ。


または、徹底的に機械化して、正職員だけで運営したら良いのに。

それとか、業務に精通した非正規職員は正規職員として採用すれば良いのになあ・・・。


頑張っても待遇が改善されないどころか、雇い止めは当たり前という環境で働く人たちは、

その仕事そのものに遣り甲斐があって働いているんだと思う。

ああ、これ、遣り甲斐搾取?


北九州市で非正規の女性は、遣り甲斐ある仕事を求めて北九州市で職に就き、

イジメても簡単には辞めないだろうという目算もあって、

上司が憂さ晴らしにイジメ、

女性を弱らせ、死に至らしめたということかな・・・。

で、北九州市は自殺を労災と認めず、裁判で遺族と争うのだなあ。


なんで、北九州市パワハラした人を守り、自殺した女性と遺族を踏みにじるのだろう。

そのへんの理由、知りたい。


私の邪推になるけれど、

女性を自殺へと追い詰めたパワハラ上司は、「上司」であって「平」じゃない。

昇進するには、パワハラ上司はそのまた上司と良い関係を構築し、引き上げてもらっただろう。

幹部職員との関係も良かっただろう。

てことは、労災であると認めると、北九州市の組織そのものの質も問われてしまうだろう。

なので、労災であると認めると、北九州市そのものが変わらねばならなくなるから、

「変われない北九州市」は非を認めないのだろう。


昔、北九州市では、生活保護受給者を増やさないという無慈悲な目標を持って、

生活保護が受けられない人が飢え死にするという不祥事を起こした。

今は、変わったと聞くが、

どうだろう。


今も、やはり、人の命より大事なものが、北九州市役所にはあるのだろうか。

・・・わたむし(妻)