あなぐら生活

夫から、夫の職場の話を聞くと、

光や陰があるんだなあと想像する。


ある社員の奥さんはお金の運用が上手く、1億越えの資産を持っている・・・。

今ブームの自転車競技に熱中している人がいる・・。

オーロラを見るためにフィンランドへ旅行した人・・。

能力の高い人がいる・・。とか。


凄いなあと思う。

けれども、陰のような話もある。

他人の気持ちを考えず当たり散らす人がいる・・・。とか。

陰の部分の話だけ聞くと、

目の前が暗くなる思いがする。


まあ・・、キラキラした人の中に陰もあるだろうし、

光が当たっていても、曇りガラスのようにモヤモヤしている部分もあるんだろう。


社会に出て働いている人たちは、

辛いことがあるだろうけど、

毎日、家で過ごしている自分から見れば、

眩しく感じられる。


私は窓から入る光を反射させようと、窓やシンク、床なんかを磨く。

磨き終えると、キレイだなと思うが、

すぐに汚れるし、くすむ。

で、キラッと光っていても、

誰も気づかない。磨いた自分だけが知っているキラキラだ。


たまに、夫や夫の職場の人たちのように、自分もキラキラしたいものだと思うが、

今のような「あなぐら生活」に満足しているなあとも思う。


ああ、そうか。

暗いあなぐらにいるから、

光が眩しいのだなあ。

・・・わたむし(妻)