ご意見カードを見て・・・

スーパーの出入り口に、お客さんが書いたカードが貼られている。

店に置いてほしい商品が書かれていたり、

どこどこを清潔にしてほしいなどの要望が書かれている。

その中に、黒塗りされた部分があるカードがあった。

黒く塗りつぶされているのは名前のようだ。

スタッフを名指しで「感じ悪い」と書いている。

接客に不満があるような内容だった。

私はそのスーパーで買い物をしていて、

さほど嫌な気分になったことはないので、

怒りが含まれている文面に共感できなかった。


同じようなカードを別の店でも見たことがある。

レジ担当者を名指しで非難する内容だった。

名前は塗りつぶされていても、内容から誰なのか分かった。

その人は、レジ担当からクリーニングカウンターへと変わり、

後に顔を見なくなった。

辞めたのかなあと、寂しく思ったのだった。


私が小学生だったころ、スーパーのレジは商品の値段を一つ一つ、数字を打ち込まなくてはならない

手間のかかるものだった。

レジ担当者は、手元を見ないで素早く数字を打ち込んでいた。

正確に値段を打ち込むことが重要な仕事だったと思う。

感じが良いかどうか、というより、

速さが大事だったような印象がある。


今は、レジの作業内容が変化して、

様々なサービスを提供してくれている。

ポイントをつけてくれたり、

笑顔で接してくれたり・・・。


たまたま、体調が悪かったりして笑顔が出せなかったとしたら、

「感じ悪い」と苦情が来て、レジ担当、大変だなあと思ったりする。


・・・わたむし(妻)