噛み合わない会話

駅のホームで電車を待つ間、喉の渇きを感じた。

自販機でリンゴジュースを買い、

ゆっくり、飲んでいると、高齢の女性に話しかけられた。

「下大利まで、どれくらいですか?」

ちょうどジュースを口に含んでいたから、

ごくんと飲みこんでから答えた。

「二日市から一駅です」

高齢女性の眉間にシワが寄った。

何か変なこと言ったかなと、少し不安になり、

「下大利は二日市より先です」と付け加えた。

高齢女性は、少し怒ったように見えた。

「それは知っています。下大利で働いたことがあるので・・・」


何と答えたらいいのかな・・・と戸惑い、別の言い方で言った。

「私は、天神方面へ行くんですけど、二日市で急行に乗り換えます。下大利は、急行で行くと二日市の次の駅です」

高齢女性は、納得したようだった。

私に聞いたのは、普通電車で行くと何駅目なのか知りたかったようだった。

けれど、普通電車で行くより急行に乗り変えた方が早いと分かってもらえた。

高齢女性は乗り換えるつもりはなかったようだが、私と二日市駅で急行に乗り換えた。、

結局、私の当たり前を押しつけてしまったのかもしれんと反省した。


質問されて答えるのって難しいなあ。

・・・わたむし(妻)