緊急性


車が雪に埋もれて一酸化炭素中毒で亡くなった男性についてのニュースが心に引っかかっている。

救助を求めたが、緊急性がないと判断されて救助されず、遺体で見つかった。

その「緊急性がない」という判断はどういうことなのか心に引っかかる。


関連して思い出すのは、病気であっても後回しにされることがあるということ。


古い記憶が蘇る。

弟が高校生の頃、息苦しさや疲労感という症状である大学病院で診てもらった。

顎の下の部分に腫瘍ができて気道を圧迫しているという診断だったが、緊急性はないと言われ、

手術は後回しになった。

あまりに苦しいので、別の病院へ行くと、緊急を要すると判断され、

すぐに手術で腫瘍を取ってもらえた。

私は、これを思い出し、当時抱いていた怒りも思い出した。


緊急性がないと判断したその病院は、死ぬような状況ではないという判断だっただろう。

手術してくれた病院は、苦しさに寄り添って判断してくれたんだと思う。


雪に埋もれて救助を求めた19才の男性は、

このままでは死んでしまうかもしれないという思いで救助を求めたのではなかろうか。

緊急事態だから救助を求めたはずだ。

しかし、連絡を受けた人に響かず、救助されなかった。


毎年、雪が積もる度に、こんな悲しいことが起こっているんだろうか?

緊急性がなくても様子を見に来てほしいと思うけどな・・・。

・・・わたむし(妻)