家事本

久しぶりに図書館へ行った。

最近、家事に関係したエッセイや小説を読みたいと思うようになった。

見つけられるかな?

漠然と本棚を見て回り、それらしいタイトルはないかと探した。

タイトルだけでは分からないが、とりあえず、「片づけたい」というタイトルのエッセイ集を手にとった。


家事についての本をいろいろ読んでみて、「この考え方良いな」と心に響くものがあったら書き写すつもり。


最近読んだ家事本数冊に、決まり文句のようにある言葉。

「私、ほんとうはズボラ」とか、「家事が苦手だった」とか。

「苦手でもできます」とか。


読むたびに、ミラクルだなと思う。

私だったら、個人的に教えてもらわないと難しいことがたくさんある。

本当は、親から教わりたかったが、教えてもらうほどの交流がなかった。

親は仕事で忙しかったし、私もいろいろ忙しかった。

家族との会話も少なかった。笑いあったという記憶もない。

家事を手伝って叱られた記憶ならある。


そうだ。家事をすると苦々しい記憶が蘇るのが嫌なんだ。

家事をしていて、楽しいと思うときは、手芸をしているときだ。

手芸をしていると、無心になれる。

何も考えないと心が軽くなる。


でも、手芸ばかりしていると家事は滞る。

嫌でも暮らすために家事をすることになる。


ちょっとでもいいから、楽しく家事を進めたい。

嫌な記憶を横に置いておけるように、今の家事を充実させたいなあ。

家事についての本を読むと、ハウツーは書かれていても、

嫌な気持ちに焦点を当てた文章はあんまりないみたい。

なのに、「本当は苦手なんです」などと書かれている。


私が知りたいのは、どういうきっかけで、どのようにして苦手を払拭したかだ。

嫌な気持ちをどんなふうに克服したかだ。


一つ分かっているのは、「完璧主義」は良くないということ。

完璧を求めると、毎日の家事に嫌気がさす。

それは分かっている。気をつけてることだ。


家事本を見ると、完璧に片づけられた部屋の写真が多い。

私が求めているのは、ほどほどに片づけられた部屋の写真。

それにはまだ出会っていない。

ほどほどにやっているという文章もないなあ。


見つかるかな。

・・・わたむし(妻)