カリカリ桃の思い出

スーパーの見切り品コーナーに、いくつもの桃が置かれていた。

一つ120円。

私はそれを見つめた。

桃は食べたいが買わなかった。


数時間経って、子どもの頃に味わった桃を思い出した。

桃農家の親戚から毎年、規格外の桃をもらっていた。

親戚とは、父親の従弟にあたる人。

頂いた桃はとても新鮮で、リンゴのように固くて甘かった。

歯触りはサクサク、カリカリ。


スーパーで売られている桃は、そんなに固くはない。歯触りはソフト。


見切り品の桃はさらに柔らかいだろう。

ああ、カリカリの桃が食べたいなあ。

手に入らないけれど・・・。


道の駅へ行けば買えるかな。

しかし、行くにはかなり交通費がかかる。


ネット通販の方が安いかもしれん。

そう思い、「カリカリ桃」で検索すると、いろいろとページがあった。

美味しそうだなぁ。

私は、過去に味わったカリカリ桃の味を思い出しながら画像を見た。

でも、結局、安いものじゃないから買わないのだ。


・・・わたむし(妻)