過労死はもはやありふれたことなのか

二か月ぶりに美容院へ行った。髪が整って気持ち良い。

気分は少しざわついた。


担当の方に、雑談の中で電通新入社員の過労死について話してみた。

私は許せないなぁと思うくらいに怒っていることだけど、美容師の方にとっては、

よくあることの一つのようだった。

ゆとり世代だから会社の厳しさに馴染めなかったのではないかという受け止めのようだった。

また、能力不足で適応できなかったのではとも。


東京大学へ進学し、就職試験を突破してなお能力不足と言われるとしたら、

じゃあ、なぜその人を採用したのかと問いたくなる。

その人を「良い」と評価して採用したはずだ。


もしかしたら、少し多めに採用して過酷な労働というふるいにかけ、生き残った人だけが

会社の戦力になっていくという仕組みがあっての新卒採用なのかな。

そういう社風と分かった上で来たはずだという暗黙の了解というものがあったのかな。


身近に接する人に話してみたり、ネットの書き込みを読んだりして、

電通過労自殺について、自分と同じくらいに怒っている人はそんなに多くはないと感じた。

多くの人が、自分は負けないという自負心があるのかなぁと思う。

過労自殺に怒る人はそんなに多くはない。少数派のようだ。


・・・わたむし(妻)