舛添叩きを表現する言葉

都知事が追及される様子を、「水に落ちた犬を叩く」と表現する文章をネットで見つけて読んだ。

中国の言葉らしい。

「水に落ちた犬を叩くな」という言葉もあれば、「水に落ちた犬を叩け」という言葉もあった。

叩かれた犬は溺れてしまうだろう。


猪瀬直樹氏は、「人民裁判」と表現していた。

法で裁かず、人民が吊し上げて裁くという意味のようだ。


ふと、ルーマニアのチャウセスク政権が倒れたときのことを思い出した。

とてもショッキングなニュース映像がテレビに映った。それは、チャウセスク氏の死体が映ったものだった。

怒れる民衆は、国民から搾取した金で贅沢をしていたチャウセスク氏を死刑にしたと記憶している。


そういえば、中国には人の肉を食べる習慣があったと聞く。

憎しみの対象を殺害し、その肉を食べたという。


人の肉を食べるなんて気持ちが悪いと思っていたが、最近起こった舛添氏に対する世の中の動きと重ねてみると、人間って、人を憎んだら、憎しみを増幅させて相手が死ぬまで痛めつけ、死んでなお傷つけるような生き物なんだと思える。

憎しみの最終段階が、食人だとしたら、あり得ることだと思った。


そういえば、人間はチンパンジーと遺伝的に近いという。

チンパンジーは、チンパンジーどうしで戦って敵対するチンパンジーを殺し、その肉を食べると聞いたことがある。

人間がチンパンジーに近い生き物だとしたら、人間が戦争をし略奪するのは生き物としての本能かと思う。

けれども、それが本能だとしたら、本能のままに動かないで理性で抑制した方が良いのではないかな。

本能のままに相手を責めて、気づいたら殺していたなんてことにならないように。


・・・わたむし(妻)