比較する癖
なかなか風邪が治らない。すっきりしない。
頭痛がする。
病院へ行って薬をもらってきた。
薬局ですごく具合の悪そうな人を見かけた。
パジャマの上にパーカーを着ている若い女性。痩せていて血色のない顔色。
待合室のソファーで横になっていた。
パジャマで来れるってどういうこと?と思いながら私は薬局を出た。
歩きながら思いを巡らせた。
病院と薬局は建物の2階にある。その上の階には学習塾や会社が入っていて、その上は多分住居。
一階にはスーパーと100円ショップが入っている。
上階に住む人は具合が悪くなってエレベーターで2階にやって来て、病院で診察してもらったのかなぁ。
めちゃくちゃ便利だな。具合が悪くなっても心配が少ないだろう。羨ましいかも。
勝手に他人の暮らしを想像してしまった。
でも、実際に自分がパジャマで玄関から出るかどうかと考えると、出来ないなぁと思った。
具合が悪くても着替えるだろうし、化粧もするだろう。
そう考えて、自分は風邪で不調と言っても、その女性よりずっと元気なんだなと思った。
比べ癖が出ているぞ。悪い心の癖だ。
先日も、テレビで紹介されている人と自分を比べてしまった。
テレビ画面の中で、多くの友達に囲まれた女性を見て、友達がいない自分は惨めかも・・と思ってしまった。
勝手に比べて自分の弱点を見つけて惨めになるなんて、悪い心の癖だと思う。
それにしても、具合の悪い人を見て、自分の方が元気だな・・なんて思うとは、自分ながら陰険だとも思った。
比較癖を有効に活かす道があったらいいな。
・・・わたむし(妻)