「あさイチ」ブラックパート特集を見て
今朝、NHKの「あさイチ」でブラックパートが特集されていたので録画しながら見た。
非正規労働者の立場の弱さが、アドバイザーの言葉ににじみ出ていたと思う。
喧嘩にならないよう、よくよく考えてものを言うようにという前置きが多かった。
私のようにストレートに言ってしまいやすい者には、とても難しいことだ。
苦い記憶が甦った。前に働いていた学童保育所で午後から休憩なしの6時間勤務があり、
私は、ストレートに「6時間の勤務だったら、途中に休憩時間が必要ですよね」と主任に言った。
その場で喧嘩にはならなかったけれど、「あさイチ」を見たら、駄目な言い方だったらしいと思った。
あのとき、主任にもっと気を遣ったり、ボケたふりをしたりして言った方が得策だったようだ。
が、立場の弱さを自覚して、弱い者としてペコペコしながらものを言うのって難しい。
そう言えば、ある小学校で算数を受け持つ非常勤講師をしていたときもうまく立ち回れなかった。授業時間にだけ時給が出ていたから、打ち合わせやノートチェック、テスト採点などは無給。
昼休みにミーティングをすると言われ、それは仕事なのかと確認したことがあった。その職場でうまく立ち回るためには、無給でもハイハイと言う通りにするのが良かったんだろう。私には難しかった。
ブラックな環境だったと思う。
「あさイチ」の特集は、自分にとっては終わったことが甦る苦しい内容だった。
番組で紹介されたケースで、パートの辞めさせ方が分かった。
「あなたのシフトは組みにくい」と言ってシフトを減らす。仕事を干されたパートは、自ら辞めていく。
「あしたから来なくていい」と突然言う。労働契約書を取り交わしてないから突然辞めさせても証拠がない。
勤務について要望を出すと、「出来ないことはないが、すぐに雇い止めになる人の手続きをするのは面倒だ」と言う。
パートを辞めさせるのは、簡単なことなんだなぁ。酷いなぁ。このままじゃイカンよね。
アルバイト、パート人たちが集う場があったら、もっと不満が聞こえることだろう。その人たちがただ不満を言うだけじゃなくて、労働組合でも活動すれば、不満を意見として社会に発信できるんだろう。
・・・わたむし(妻)