節電母さん

図書館へ本を返し、また数冊借りてきた。

帰宅して、借りてきた「節電母さん」を読んだ。これは、アズマカナコ原作のマンガ。アズマカナコさんの娘の視点で描かれている。

娘から見た母・アズマカナコは、徹底した節電家。冬は、外気と室内が同じくらいの寒さだという。

小さい子どもがいるのに冷蔵庫を使わなくなったことについて、少し違和感があった。子どもがお腹を壊したら冷蔵庫を買うと夫と約束して、冷蔵庫なしの暮らしがスタートしたというが、この本には食中毒で子どもが死ぬという発想がない。大人が食べて大丈夫であっても、子どもは大丈夫でなかったりする。

衛生に気をつけていても、朝作った弁当が昼に痛んでいるという話は聞くことがある。本では、気をつけているから大丈夫・・・と楽観的に書かれているが、やり過ぎではないかと思った。夏に冷蔵庫を使い、冬には使わないというのなら受け入れられるんだけど。

読みながら反感を抱いてしまったのは、アズマカナコさんが経済事情のために節電しているのではなくて、アズマさんの好み、趣味で節電しているからだろう。経済的に苦しくないのに節電して電気代を月に500円に抑えているのだが、何のためにそこまでやるのかと疑問に思った。

本の内容に「へえ、そうなんだ」と感心するに留まらず反感を持ってしまったのは、私がアズマカナコさんの影響を受けて洗濯機を極力使わないようにしているのが関係していると思う。手洗い洗濯をやってみて、どうしても洗濯機なしではいられないと感じてしまった。

私は、手洗いをしても、洗濯物を絞るのに苦労し、もっぱら洗濯機で脱水している。手絞りでは部屋干しできないのだ。なので、手洗いをしても洗濯機で絞るのだ。洗濯機がないと洗濯できない。私には出来ないことをアズマカナコさんは楽にこなしているのだと思うと、なんだか悔しいのだ。

アズマカナコさんの本の内容は、私の生活と重ならないのだ。冷蔵庫なしの生活もできない。私にはなくてはならない家電だ。食中毒は怖い。肉も魚も食べたいのだ。菜食主義なら冷蔵庫がなくても平気かもしれないが・・・。

以前読んだアズマカナコさんの本には反感を持たなかったが、「節電母さん」には反感や違和感がある。もうこの辺りでアズマカナコさんから離れた方が良いのかもしれない。

・・・わたむし(妻)