ベビーシッター・・・安全・・・

 
↑が、ベビーシッターと利用者をつなぐホームページ
 
 
二歳の男の子がベビーシッターに預けられて、死体で発見されたという事件。
 
テレビのニュースでは、ベビーシッターは無資格で出来るのが問題だとか、
 
法の整備がされていないのが問題だとか言われていたが、
 
私は、ベビーシッターをよく知らない。
 
 
一度、子どもをベビーシッターに預けたことがある。
 
子どもが小学生になる前のこと。2時間。
 
子どもが入場できない講演会に参加したときだ。
 
初対面の中年女性に、子どもと遊んでもらった。
 
そのとき、保育士かどうか、私は確認しなかった。
 
その人は、子どもと遊ぶためのおもちゃ、絵本を持参していた。
 
 
私は、初対面の人に子どもを預けたんだなぁ・・・と思い出した。
 
 
自分の身内であっても、気兼ねなく子どもを預けられるわけでもなかったなぁ・・・。
 
休日に仕事が入っている日には、親に頭を下げてお願いしていたし、
 
職場に子どもを連れて行って、事務仕事をしながら、自分の側で子どもを遊ばせていたり・・・。
 
または、仕事を持ち帰って、子どもが寝た後に仕事をしたりしていた。
 
自分が若かったから、そんなことも出来た。
 
なぜ、そこまで身を削るようにして働いたかというと、子どもが幼く手がかかるころに母子家庭であり、
 
自分が働かなきゃ暮らせない・・という状態だったからだ。
 
子どもが病気で発熱している日に、その日の仕事に穴が開けられない特別な仕事が入っていて、
 
仕事を休めなくて、子どもを実家の親にみてもらったこともあった。
 
保育に、病時保育というものがあったならば、自分はやむを得ず利用しただろう。
 
 
ベビーシッターのニュースを見聞きして、ふと、あの頃、大変だったなあ・・と思い出し、少し胸が苦しくなった。
 
 
あの時、初対面の女性に子どもを預けたことを思い出せたのは良かった。
 
確かに、助けてもらったんだ。
 
 
保育士資格を持っていても、労働条件の悪さから職離れが多いのに、
 
保育士になりたいと思って、パートで保育所で働いていたんだな。逮捕された人は。
 
 
保育士は、短大や大学へ行かなくても、試験に合格すれば資格を取得できる。
 
ピアノや朗読の実技試験があったりするから、簡単ではないけれど、働きながらチャレンジできる資格だ。
 
そんなに難しくない。
 
保育所で、保育士をサポートするような仕事をしながら、子どもと接する技能を磨きつつ、資格試験を受けて、
 
保育士になる・・・そういうルートに、逮捕された人はいただろうに・・・。
 
いったい、何が間違って子どもの死という痛ましいことが起こったんだろう。
 
 
・・・わたむし(妻)