鹿児島探訪 ⑦ (最終回)

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特攻隊基地から車で5分行くと知覧武家屋敷群へ到着しました。
知覧の庭園は、「薩摩の小京都」とたたえられているように、優雅で美しい町並みで構成されています。

又、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、
7庭園は国の「名勝」に指定されているのだそうです。

手入れの行き届いた趣のある樹木や植え込みにばかりに目が行きがちですが、
そもそも知覧の武家屋敷群は、防備を兼ね備えた城塁型の軍事上の拠点地として
作られたものらしいのです。

町並みの途中に枡形(敵の進入時に、大部隊が一気に駆け抜けられないよう、
勢いをそぐために作られたかぎ方に折れ曲がった道)が見られるのもその証明のようです。

薩摩藩では知覧を含む各地に、兵農一致の郷土団が守る外城が113めぐらされていたそうです。

“城をもって守りとなさず、人をもって城となす”という薩摩藩流の思想の元、
これらの外城が、天守閣を持たない鶴丸城を守っていたのです。

最後にここ知覧武家屋敷群へきて思ったことは、
町並みが電柱や電線もなく地下に埋設されていてとても良い雰囲気なのですが、
床がアスファルト舗装であったことが、やや残念でした。

石貼りや土舗装で固めるなどして、当時に近いものに再現してあったら、
一層素晴らしくなるのではないかと思いました。